トップページ保育園協会ニュース

保育園協会ニュース

平成29年度保健衛生・安全対策研修会開催報告

2017年7月24日

 平成29年度「保健衛生・安全対策研修会」を7月12日(水)鹿児島県青少年会館1Fホール(鴨池新町1-8)で開催致しました。受講者は89名。

Ⅰ 救命救急  日本赤十字鹿児島県支部  田島直子氏、福村さわ子氏

 ・一次救命処置

傷病児の発生 - 周囲の観察、全身の観察 - 反応(意識)の確認

ある - くわしい観察(必要な医師の診断を受ける)

ない - 協力者を求める - 119番通報とAEDの依頼

・心肺蘇生

①胸骨圧迫 30回  乳頭を結ぶ線の少し足側を目安とする胸骨の下半分に2本の指の指先を垂直に立てて、胸の厚みの約1/3が沈み込む程度に強く圧迫する。

  1分間あたり100~120回

②気管確保 人工呼吸2回(口と鼻を自分の口で覆うように密着させ、息を吹き込む)

③胸骨圧迫30回と人工呼吸2回を繰り返す(救急隊に引き継ぐまで)

・AEDを用いた除細動(コンピュータによって自動的に心室細動の有無を解析し、音声で指示する機械)

①準備 → 電源を入れる → 電極パッドを貼る → 心電図の解析 → 電気ショックと心肺蘇生

→ 心肺蘇生とAEDの繰り返し → 電極パッドと電源はそのまま

・幼児安全法

生命の徴候の観察

①反応(意識) 耳元で大きな声をかけながら乳児は足の裏を、幼児は軽く肩をたたいて刺激に対する反応(意識)があるかどうか観察する。

②呼吸     子どもの口、鼻に救助者の耳、頬を近づけ、呼吸の状態を「見て」「聞いて」「感じて」観察する。

③脈拍     ひとさし指となか指を使って脈拍を確認する。手首、股のつけ根、頸下脈に触れやすい箇所がある。乳児は上腕の内側中央または股のつけ根を触れてみる。

④顔色・皮膚の状態  顔色や手足の色を見ながら皮膚に触れて温度や乾湿の状態を調べる。

⑤手足を動かせるか  救助者の指を握らせたり、手足を動かせて、自分で手足が動かせるか調べる。

 

Ⅱ乳幼児の病気及び感染症 予防接種について 感染予防の基礎を学ぶ  みなみクリニック 南武嗣 医師

・鹿児島県の病院における小児外来入院患者数が2005年9000人が2014年6000人まで減少している。

その原因はワクチンの普及によるもので、特にHib髄膜炎は年間600人がほぼゼロになっている。

・鹿児島県は予防接種率が全国で一番低いので、ワクチンの必要性を伝える工夫が大切である。

・B型肝炎は、汗や涙や、唾液から感染することから、保育園での「かみつき」で感染することもある。

・生ワクチンは2回接種が重要である。

 1回だけでは免疫力が低下する。2回目追加接種することで、成人以降に効果がある。

・感染症は、ほとんどが飛沫感染によるものが多い。

 麻疹、水痘、結核などのウィルスは水気がなくても生き残るので、手洗い、うがい、顔を洗うことが大切

・ワクチンで予防できる病気(生後2ヶ月から)

 不活化ワクチン=Hib、肺炎球菌、4種混合(3ヶ月から)

 B型肝炎ワクチン、ロタウィルスワクチン、BCG

・ワクチンで予防できる病気(1歳から)

 不活化ワクチン = Hib、肺炎球菌、4種混合(4回目)

 生ワクチン = 麻疹+風疹(MR)、水痘(1回目)、おたふくかぜ

・子宮頸がんワクチン ※リスクを正しく理解しましょう。

・メリットとデメリット

 ワクチンにもリスクがあることを知って、正しい知識を理解し、冷静な判断をしていきたい。

 

 今回の講義は保育園で役立つ内容でした。普段の保育の中で救命処置をすることの無いよう、日々、安全に対する意識を高めて予防に心がけたいと思います。